塗装・住宅の歴史

 

 

歴史に塗料のことが初めて書かれたのは、旧約聖書で
【ノアの箱舟に動物の油を塗った】という記述があり、
これが最初と思われます。

 

日本の文献では、BC392年漆工【ぬりのたくみ】及び

これを束ねて朝廷に奉仕する漆部連【ぬりべのむらじ】の記述や、

AD600年頃より漆で家屋、食器、橋、船等に彩色されたという記述

があります。

 

塗料=ペイントとして使われ始めたのは

1800年代中期江戸末期に開国の流れの中で、
外国居留者向けの住宅塗装から始まりその後明治中期以降、

船舶や大型機械等の塗装が普及し、塗料が一般的になっていきます。

 

 

一方、日本の住宅は、気候が温暖湿潤気候ということで、
昔から農家の家屋は床が高く、風通しの良い木造軸組みの工法で

日本の風土にあった造りになっています。


屋根は軒先が長く、直接雨が外壁にかからない構造で
外壁はワラで編んだ施工で【土壁】が一番通風性がいいため、

50年100年経っても家の寿命がもちます。

 

ですが、農家や地主のように大きい土地に家を建てるのであれば
外壁に直接雨がかからないように軒先を長く出して

家を建てる事が出来るのですが、
一般的に多くの場合は、限られた土地で敷地一杯に建物を建てる事になります。

そのため、軒先を長くできず雨が外壁に直接かかるようになり、
土壁が雨で崩れて流されてしまいます。


それで、今のサイディングの元となる

均一の木の板材で下から板を重ねるように外壁を造る工法
【下見張り工法】が外壁に使用されるようになりました。

 

昭和初期までは、そのような木の外壁が多く建てられたのですが、
昭和23年福井地震の時、二次災害で福井の街が全焼してしまいました。
それをうけ、昭和25年に今の建築基準法の元となる法律ができ、
外壁を防火仕様にしなさいということで

日本全国にモルタル壁という外壁材が普及したのです。

 

その頃木造住宅では木製サッシが主流でしたが、
昭和35年頃から多くのメーカーがアルミサッシの製造に着手し始め、
昭和39年から40年になると住宅用サッシの普及が始まり
昭和40年代半ばには、ほぼ普及率100%に至りました。
(その間に亜鉛鍍鉄板の屋根も普及し、藁葺きが消えていきました)

 

昭和36年木材の輸入の自由化。
昭和40年代初めて窯業サイディングが誕生。プレハブ住宅の普及。
昭和50年代になるとツーバイフォー住宅の参入にあわせて、

外観デザインを重視されるようになりました。
戦後の日本の住宅はそれまでの通風重視の家づくりから、

居住性・外観デザインの良さを追求するあまり
高気密・高断熱の家へと大きく変化し、定期的な手入れとして塗り替え工事が必要になりました。

 

 

 

 長持ちする家

 

 軒先が長い家

 

 2階より1階が広く、1階と2階に2段に屋根が廻っている家

 

 寄棟(4方向から屋根の勾配を

 とっている)

 

 ベランダがアルミ製
 傷み易い家

 

 軒先が短い家

 

 総2階の家

 

 

切り妻屋根(2方向に屋根勾配

 をとっている)

 

 外壁一体型のベランダ

 

 

今の日本の住宅の平均寿命は26年。

木・鉄3年、壁8年 これは、住宅金融公庫が提唱する

住まいの手入れの目安です!

定期的な手入れを行い、傷んだ場所は早めに修繕することで、

家は40~50年は十分持ちます。